働くことを思うと反射でみぞおちの辺りが気持ち悪くなる

一瞬で体全身に嫌悪感、不快感が走り鬱屈とした気分になる。

だが実際のところ働いてみるとそれなりに苦痛なところは多いのだけれど、その苦痛は家にいるときに働くことを思った瞬間に走る嫌悪感程ではないのだ。

やってもいないのに感じる不快感は考えるだけで生まれ、後を引く気持ち悪さを精神から蝕み肉体へ届き残り続けるのだ。

それに加えてやってもないのに感じる不快感というものは未来に働くことが存在するということだけで即座に生まれることが可能であるから無限に生まれるものであり、それを考えるのも原始の不快感に比べたら小さいものなのだけれど、通常の心境と比べるとあまりに大きいものだ。

 

思うだけで感じる不快感は働いている時に感じている苦痛と働く時間の積と等しいかのようにも思えるが、そうでもなく、そもそも苦痛と感じる時間の積は馴染みがない感覚であり。

辛いそのときはただ辛くかけがえることのできない辛さなのだ。

辛くなったらそれはどうしようもなく辛く、ただ辛い。