どこにもない欲とその解消

昨日、早朝から大学にいく必要があった。ただ、夜に寝て朝に起きることができなかった私は、深夜に寝、数時間後に目を覚まさせられ、あまりにも苦しいのに布団からでる。そしてその苦痛と共に様々な準備をし通学することは到底受け入れられる苦しみではないと推測でき、また想像し脳にまた苦しむだろうと言う未来指向の苦しみが生まれたので前日の深夜の段階で大学へ向かうことにした。

寒い、苦しい、なんとなき眠気と体力がないことによる気持ち悪さがある。

しかしこれは起きなければならない早朝に、私は人間で社会に属しそこに生きなければいけないと言う諦観を持つという世界への防具を着ていない状況で朝であることを確認してこの苦しみを抱えながら通学しないといけないことをまた確認しそれを理解し、逃げてはならないと覚悟し、諦めながら苦痛を我慢し脳細胞を殺しながら冷たい水道水で手を洗い顔を洗い、他の準備をすることを思えば、

既に世界への諦めと分厚い外套という防具を着こんでいる私の自然の寒さと単なる疲れの苦しみと、明日の早朝の私の苦しみを比較すると今苦しむ方がよいと思った。

故にこの通学の一歩一歩は明日の自分を救う、この世界で唯一私を救える一歩なのだからと踏みしめていける。

その欺瞞的な前向き精神で大学にゆき、椅子に座り体に悪い机に突っ伏した姿勢で寝たりしていた。そこではどれだけ服を着ようと横にならずに布団を被らないとこれほどまで体は芯から冷えていくのだと分かった。

そして雑務をこなし数時間の人間を全うし、バイトに向けて大学を後にした。

ただこのバイトへ行く道は眠く苦しい。机に突っ伏して寝るのは長期的な眠気解消にならないのだと理解した....

様々な苦しみがあり漸く家に帰ってきた。午後九時である。

暖房をつけ分厚い外套をそのままに冷凍のご飯を暖め、温めすぎて焦げた臭いのする味噌汁を揃え、取り敢えずの夕食をとった。

そして部屋が暖まり数時間振りに体の芯から少し暖まる安心感を覚え、私は気づかぬうちに寝てしまっていた。 

3時間ほど寝ていただろうか、暖房をつけ疲れきり筋肉が弛緩しきり口がだらしなく空いたためかとても喉が乾燥していて、風邪を引きそうで自分の頭の悪さに苦しくなった。

もうこんな苦しい睡眠はすまいと風呂に入り布団に入るのだがまたこれが所在なき欲が自分のなかで渦巻いている。

これは自分は今日に納得してない感覚であると思う。解消方法は特に無い。ただこれにたいし大概の人はなんとなく気を紛らわすためにネットサーフィンをする。そしてなんとなく寝る。しかし今私は寝れない。